津田恵月が平家琵琶(平曲)を弾き語ります。
緑に囲まれた東京・国立のアトリエ terra さんの空間で、気楽にのんびり、平家物語の世界に触れてみませんか。
今回2回目は、源氏のお話──源平の争いのきっかけともなる部分の曲や、夏の夜にふさわしい(?)平安の魑魅魍魎を語ります。

■日時:2025年7月19日(土)17:00開場・17:30開演 (20:00閉場) 演目は以下のとおりです


<17:30~はじまりの2曲>
●『祇園精舎』(1巻1、巻頭の曲) ~約5分
はじまりに祇園精舎の冒頭を演奏します。
有名な「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり~~」の一節が、実際にどのように語られるのかを聴いていただけます。

●『源氏揃』(4巻3) ~約20分(短縮バージョン)
平曲の譜本『平家正節(まぶし)』で、人物の名前を読み連ねる曲を集めた「揃物」(そろえもの)のなかに配されています。
源頼政が以仁王(高倉宮)に、平氏を討つべく討伐の令旨を発するよう説き、
源氏各氏のところと名前を列挙していく、というお話です。

<休憩> 約20分

<メイン>
●『鵺(ぬえ)』(4巻15) ~約50分ほど(フルバージョンです)

さきの源頼政の武功として語られる有名な話です。
天皇を悩ます妖怪の退治や、夜に不穏な鳴き声を響かせる鵼を射落としたこと、
これらの武功に加えて和歌の才も称賛されたことで、
源頼政は三位まで昇進したものの、晩年の高倉宮との謀反は成功せず、
子孫まで滅びることになりました。

※メインの曲は長~いので、演奏中の入退場、お手洗いは自由です。(周囲にご配慮願います)
※飲み物持ち込み自由、演奏中の飲食も自由です。暑いので水分お取りください(周囲にご配慮願います)

■場所:terra  atelier Kunitachi Tokyo

東京はJR中央線・国立駅の近くです。
※詳細はこちらから。

■料金

ただ平家琵琶を知ってもらいたい、聴いてみていただきたい、という動機の大道芸人のような気持ちでやっておりますので、原則無料です。

平安時代の琵琶法師には、神社、仏閣をねぐらにして、寺や道端で藁筵を敷き、ヒビの入った茶碗の投げ入れ銭のチャリンという音を気にしながら、その日暮らしのびわひきの乞食(こつじき)同然の大道芸人と、一方、清潔な墨衣をまとって、貴紳宅に出入りを許され、お座敷で芸を披露し、纏まったご祝儀をいただく琵琶法師がいました。(琵琶月心会 古澤月心師匠のサイトより)

現代の琵琶法師ではありませんが、聴いてみて良かったな~と思っていただけましたら、”茶碗の投げ入れ銭”でも、お気持ちをいただければ幸いでございます・・・。

■お願い


演奏や作品等の録音・録画・写真撮影はしないでください。

■津田恵月と平家琵琶(平曲)について

2014年から古澤月心氏に師事し、平家琵琶を学んでいます。
平家を知ってもらいたいという想いで演奏します。
近年は、琵琶樂人倶楽部の「平家物語を知ろう」のシリーズで演奏しています。

平家琵琶(平曲)とは──琵琶の伴奏で平家物語を語る”声楽曲”です。
略して「平家」あるいは「平曲」、以前は「平語」とも言われていました。
声楽ですので、楽器演奏そのものより「声」が中心で、しかも語り物なので「うたう」とは言わず、「語る」といいます。

室町時代(南北朝時代)に明石覚一検校が出て、曲節を定め、現行のようなものになりました。
平曲は、約200曲に分かれ、一曲ずつ作曲されています。
現代琵琶奏者が使用する譜面は、江戸中期の荻野検校が編集・集大成したものがベースになっています。

実際には、こんな風に、語ります。那須与一の一節です。

 

■おまけ■ 作品販売いたします(すみませんが現金決済のみとなります)

アトリエ月鮫で制作の手刺繍ブローチを、演奏の合間に会場で販売いたします。
よろしければ見ていってください。
Instagram: @atelier_tsukisame


第1回2024年11月30日の概要