平家琵琶(平曲)とは──琵琶の伴奏で平家物語を語る”声楽曲”です。
略して「平家」あるいは「平曲」、以前は「平語」とも言われていました。
声楽ですので、楽器演奏そのものより「声」が中心で、しかも語り物なので「うたう」とは言わず、「語る」といいます。

室町時代(南北朝時代)に明石覚一検校が出て、曲節を定め、現行のようなものになりました。
平曲は、約200曲に分かれ、一曲ずつ作曲されています。
現代琵琶奏者が使用する譜面は、江戸中期の荻野検校が編集・集大成したものがベースになっています。