求人広告の見方、広告からわかる特徴

案件単価~すなわち、報酬額を強調するもの:大多数を占めるSES下請け会社の広告のパターン

「プロジェクト還元率はnn%」 「案件単価も全て公開。」とかとか

■解説と想像■

まず、SESでの案件単価は、多重下請け構造において、その技術者のスキルや経験等によっておおよそ上限は決まってきます。
そこから給与として何パーセントを労働者に払うかを強調して広告を打っている会社があるわけですが、この話はわりと単純で、
n次請けの会社が、単価50万で請けて、70%還元する、とうたっていたとしら、
請け元からの受注額:50万
労働者への給与  :35万
手取り     :17万~
という単純計算ができますね。

さすれば当然、還元率が高いほうが労働者にとっては一見良さそうな話になりますが、
・会社側の取り分が少なくなることで経営面はどうなってるのか、
・また、n次請け、のnがいくつかにもよるし、そもそもの単価が妥当か、
・手取までの計算を考えると、社会保険料、税金、交通費等の負担もどうなってるのか、
などなど結局は、単純な還元率だけでなく、そのあたりもあわせて確認しないと評価ができません、という当たり前の話になっていきます。

■そのほかのポイントや余談■

還元率を謳っているならその会社は当然、人材派遣系なわけですが、そもそも請負や社内SEやプライム企業を志向している人にはまあ関係のない話になります。
また、会社側の取り分を「率」ではなく一定額と定めているところもあるようで。
そうなると、「単価50万でも100万でも会社の取り分は20万」、としていたら、個人としては単価100万の案件を請け負えるほうがいいわけなので、そのためにスキルアップでもできればいいですが、そのための環境があるのかどうかは難しいところです。
ちなみに単価100万というと、でかいプロジェクトのPMレベルか、例えばデータ分析とか特定技術などのすごく専門的なレベルの技術者などになってきまして、そうそうなれるもんでもありませんな。

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