3. 初心者がITの経験を積むならまずは一度会社に入ったほうがよい。

これから日本の「所謂"IT業界"」に就職する、あるいは転職しようとする人が、技術や能力を身に着けようと思ったら、ひとまずはどこか会社に入って実業務のなかで経験を積むほうがよいですな。自習やプログラミング教室だけではもちろん無理で、実際の開発業務やサービスに触れないと駄目でしょう。

前項で述べたように、プログラミング自体は下位工程で、これだけではどうにもならない。実際の開発業務では、クライアントとの折衝や設計があってプログラミング作業があるのであり、試験もメンテナンスも必要。予算やコストの管理もあるし、作業工程全般を通じた品質保証の作業もある。
こうした一連の開発の実務的側面を知るにはやはり、会社に入ったほうがよい。
それもできるだけ、1次請け、クライアントに近い位置で開発を行う、上記のような作業の流れ全体を経験できる会社がよいでしょう。
従業員数が多ければよい、など単純に規模だけ案件数だけでの問題でもありません。
小規模のWEBサイト構築の下請け(htmlやCSSのコーダーとか)くらいならまあ自習レベルで習得してなんとか仕事にありつけるかもしれませんが、それはその限りであって、そこそこの仕事をしようと思ったらちょっと自習レベルでは難しいと思います。