津田恵月が平家琵琶(平曲)を弾き語ります。
早いものでもう4回目となります。今回も、夏の緑に囲まれた東京・国立のアトリエ terra さんで、夕方の演奏会です。
気楽にのんびり、平家物語を聴いてみてください。
4回目は、平家衰退の予兆ともいえる象徴的なお話を語ります。
当日は、詳細な解説文を載せたプログラムと、語りの原文をお配りします。
これを読みながら琵琶語りを聴いていただくと、より理解が深まるようになっております。

■日時:2026年7月11日(土)17:00開場・17:30開演 (20:30閉場) 演目は以下のとおりです


<17:30>
●『祇園精舎』(1巻1) ~約5分
はじまりに祇園精舎の冒頭を演奏します。
有名な「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり~~」の一節が、実際にどのように語られるのかを聴いていただけます。

●『物怪(もっけ)』(5巻4) ~約20分(切り抜きバージョン)
福原に遷都した清盛の周囲に起こる奇怪な出来事を語ります。この話の後半は、源中納言雅頼卿に仕える青侍の夢の内容となっています。
治承四(1180)年六月三日、清盛は突如都を福原(現在の神戸)に移します。ですがこの遷都は、朝廷や公卿には大変不評で造営もあまりうまくいかず、結局半年ほどで京都に戻ることになります。その福原で清盛の前に現れた不気味な出来事と、青侍の見た不気味な夢は、平家滅亡の予兆となる話になっています。

<しばし休憩>

<メイン>
●『奈良炎上(ならえんしょう)』(5巻17) ~約60分ほど(フルバージョンです)
治承四(1180)年暮れ、京都に都還りしたあとの話です。高倉宮の謀反以来、これに加担した南都(奈良)の寺社勢力と平家の関係は悪化する一方でしたが、対話を模索していたこともありました。
しかし、南都の変わらない反抗的な態度や行き違いやなどもあり結局上手くいかず、平重衡の討伐軍が南都攻撃に向かうことになります。夜戦になり、故意ゆえか事故ゆえか、明かりをとるための火が年末の冬の強風も手伝って大火事となってしまいます。とまれ、南都の叛徒勢力を滅ぼし京都に帰還した重衡を清盛は一人喜んで迎えますが、他の人々は南都の無辜の民や伽藍を焼き尽くしたことを嘆きます。

※メインの曲は長~いので、演奏中の入退場、お手洗いは自由です。
※飲み物持ち込み自由、演奏中の飲食も自由です。
※当日はterraさんでソフトドリンク、アルコールのご注文もできます。
(演奏中は周囲にご配慮願います)
※お時間ある方は、演奏後閉場20:30まで、ご歓談などお楽しみくださいませ。

■場所:terra  atelier Kunitachi Tokyo

terra さんのインスタグラム
東京はJR中央線・国立駅の近くです。
※詳細はこちらから。

■料金

ただ平家琵琶を知ってもらいたい、聴いてみていただきたい、という動機の大道芸人のような気持ちでやっておりますので、原則無料です。

平安時代の琵琶法師には、神社、仏閣をねぐらにして、寺や道端で藁筵を敷き、ヒビの入った茶碗の投げ入れ銭のチャリンという音を気にしながら、その日暮らしのびわひきの乞食(こつじき)同然の大道芸人と、一方、清潔な墨衣をまとって、貴紳宅に出入りを許され、お座敷で芸を披露し、纏まったご祝儀をいただく琵琶法師がいました。(琵琶月心会 古澤月心師匠のサイトより)

現代の琵琶法師ではありませんが、聴いてみて良かったな~と思っていただけましたら、”茶碗の投げ入れ銭”でも、お気持ちをいただければ幸いでございます・・・。

■お願い


演奏や作品等の録音・録画・写真撮影はしないでください。

■津田恵月と平家琵琶(平曲)について

2014年から古澤月心氏に師事し、平家琵琶を学んでいます。
平家を知ってもらいたいという想いで演奏します。
近年は、琵琶樂人倶楽部の「平家物語を知ろう」(毎年、だいたい6月です)のシリーズで演奏しています。

平家琵琶(平曲)とは──琵琶の伴奏で平家物語を語る”声楽曲”です。
略して「平家」あるいは「平曲」、以前は「平語」とも言われていました。
声楽ですので、楽器演奏そのものより「声」が中心で、しかも語り物なので「うたう」とは言わず、「語る」といいます。

室町時代(南北朝時代)に明石覚一検校が出て、曲節を定め、現行のようなものになりました。
平曲は、約200曲に分かれ、一曲ずつ作曲されています。
現代琵琶奏者が使用する譜面は、江戸中期の荻野検校が編集・集大成したものがベースになっています。

■おまけ■ 作品販売いたします(すみませんが現金決済のみとなります)

アトリエ月鮫で制作の手刺繍ブローチを、演奏の合間に会場で販売いたします。
よろしければ見ていってください。
Instagram: @atelier_tsukisame


第1回 2024年11月30日の概要
第2回 2025年7月19日の概要
第3回 2025年12月6日の概要