折り畳み式譜面台―もっと丈夫な素材で作れば書見台(読書スタンド)にもなるかも

相棒の恵月は琵琶弾きですが、琵琶の練習をするときに卓上に置ける譜面台があるといいな、というわけで作ります。
一般的なスチール製の譜面台を買ってもそんなに高くはないですが、琵琶は床に正座して演奏したりする場合もあるので、支柱がなく卓上に置けるもので、琵琶(というか邦楽)に合うよう木製で作ってみました。

 

<<作り方>>

<譜面の支え部分>
端材の杉材を利用します。1.5cm角の角材をコの字に組んで、これを二重にします。”コ”の字の二つの足先に細い釘を打ち、これを軸に内側の”コ”が立ちあがって本体パネルを支えるというわけです。
内側の”コ”は回転して外側の”コ”に収まるようにするので、角を円く削ります。

<譜面台本体パネル部分>
たまたま100円ショップで見つけたコルクボードを使いました。丁度A3サイズです。ボードと言ってもこれ、軽く丸められるくらい柔らかくてこれだけでは立たないので、バルサ材の細い板を木工用ボンドで貼りつけます。これが骨になってコルクボードが安定します。

<譜面台本体パネルの下部に譜面置場をつける>
バルサ板をL字に組んで、譜面台の下部に取り付けます。すべて木工用ボンドで接着。念のため、1mmくらいの細い釘を打ちこんでおきました。

<譜面台本体パネルと支えの接合>
蝶番で繋ぎます。本体パネルと支えの折曲がり部分を定め、ずれないようにC型クランプで押さえます。そして蝶番を取り付けます。
本体パネルの背面のバルサ板と支え部分が接するところに、滑り止めシートを貼ります。滑り止めシートも100円ショップで売られているもので十分です。

<完成>
塗装もなんにもしていません。釘の頭が見えてしまっています・・・。まあ練習にはこれでOKです。
支えと譜面台本体パネルの背面は滑り止めシートの摩擦で固定されるので、角度は無段階調整可能というわけです。軽いうえに畳めるので、持ち運びもOKですが、あまり丈夫ではないので取扱い注意です。