八卦双頭槍の作り方~中国武術・八卦掌の槍術|槍先の加工や接合、槍纓の取り付け


八卦双頭槍という套路で使う、白蝋棍の両端に槍先がついた槍を作って、套路を練習。これでゾンビ対策もばっちりです。
作り方は以前の槍と同様なんですが、今回はより詳しく載せておきます。
今回も10mm厚のイペ材を使います。八卦刀や八卦剣などを作っていて余った材でやります。

 

<<作り方>>

(1)槍先の切り出しと、厚み加工
槍先の形は今回シンプルなものにしました。これを二枚切り出し、棍と接合する根元に厚みをもたせるため、板を3枚重ねにします。木工用ボンドで接着して、一晩圧着します。
3枚重ねにすると厚み3cmとなり、白蝋棍の直径とほぼ同じにできるためです。

 

 

(2)白蝋棍と槍先の接合~その1:穴あけ
・白蝋棍の中心に穴をあける :ドリルで、直径6mmの穴をあけます
・槍先側にも穴をあける :やはり中心になるところに、ドリルで直径6mmの穴をあけます。

 

 

 

(3)白蝋棍と槍先の接合~その2:接合
・ダボで接着します :ボンドをつけてダボを嵌めて接着します。一晩おいて固着させます。
・削ります :棍と槍先が一体になるよう、接合部分を削ります。あとで継ぎ手を取り付ける部分は平らに削っておきます。
・継ぎ手を2枚ネジ止め :さらに補強のため、4cm長さの継ぎ手をネジで取り付けます。
白蝋もイペも硬いので、ネジ打ちする前には必ず下穴をあけましょう。
・粘土でくるむ :写真ではちょっとわかりづらいですが、粘土でくるむ前に、槍纓を取り付けるためのヒートンを取り付けておきます。ここに、槍纓の鎖をあとで取り付けます。
粘土は補強の意味もありますが、継ぎ手や接合部分を綺麗に見せるためでもあります。
粘土をつける部分にのこぎりで軽く切り込みを入れます(粘土が絡みやすくなる)。
それから粘土をつけて、おおよその整形をしておきます。
一晩から数日おいて(粘土の性質による)粘土が完全に乾いて固まったら、ナイフで整形します。

(4)彫り、彩色、槍纓をつけて完成

・今回は龍の浮彫をやってみました。

図案はオリジナルでこんな感じなんですが、彫ったものはなんだかチュパカブラの想像図に似てしまったような…。彫りはあまりやってないので難しい。
・彩色は、アクリルガッシュです。
・短い鎖をつけて、槍纓はふわっとする布を短めに切って縫い付けます。
・全重は、745gになりました。

なんだかどこぞのお寺の柱の彫刻のような印象になってしまってますが、まあ練習用なのでよしとします。