いわば「実用木工シリーズ」ですが、実用の花台、フラワースタンドです。
幅60cmほどのベランダの妙な凹み部分に置ける丁度良い花台を作って、相棒が好きな多肉植物を置こうということで、設計。
60cmのへこみ部分はベランダの中でも雨風がしのぎやすい部分で、あまり雨に当たらないほうが良い多肉植物には適切な場所。90cmほどの高さのところに3段の棚を作って、多肉植物を整理します。
鉢を置くため、頑丈な設計にしないといけません。建材や大きな家具材を扱う近くの木材屋が一般家庭のDIY向けにも木材を売っていまして、そこで建材として使う3×4cmの角材、100円で売られていた端材の板を必要なだけ買ってきて作りました。
角材は四メートル一本650円、三メートルだと380円。これを一本ずつ買い枠を組んで、100円の端材の板(端材といっても建築屋の端材なので、幅5センチくらい、長さ1メートルほど)を棚板として取り付けます。
木工においては設計図を描いたあと、木取りを考えますが、このように規格ものの建材や、端材を使う場合にはできるだけ効率よく切りだせるような木取りと材料選びを考えなければなりません。このへんが難しいわけですが、CADソフトでなくても、エクセルを使えば簡単かつ計算間違いも少なくできますので便利です。
<<作り方>>
・設計する。大きさもそうですが、このような大きめの家具は木取りも大事です。でないと材料費や強度などに影響します。
・角材と棚板はそれぞれ必要な長さに切る。
・角材で枠を組みます。
建材用の角材はホゾ加工がしずらそうだったので、ダボ2本を入れてさらにビス1本を打ち込み接合しました。
・横軸に板を取り付ける。
板と板の間は1センチほど間をあけます。さらに最上段はあえて板の枚数を減らして、階段状にしました。
・塗装は防水性のある油性の白ペンキ。ビスの頭も見えなくなります。