八卦剣2本目ですが、今回は剣格、剣尾をよくある中国武術の剣の形にするため、整形が難しいパターン。
また、八卦の練功用ゆえそれなりに長さ・重さも必要で、刀に比べて細身になる剣で重さを出すのも難しい。
で、設計に随分と難儀し、使う材料とあわせて検討した結果、少し厚めのイペの板材と、釣りで使う80号の鉛のオモリで進めることにしました。
<<作り方>>
(1)設計
いつもどおりExcelで重さとバランスを計算し、オモリは80号(約300g)にし、全体の重量は1000g前後で想定。長さは135cm。
(1)材料パーツの切り出し
剣身から剣尾までは1枚板。これに、剣格、剣尾、柄の部分を貼り合わせる格好です。
剣格、剣尾の型紙はIllustratorで作っておきます。
(2)オモリの仕込みとパーツの貼り合わせ
剣尾の中心を慎重にくり抜き、ここにオモリをはめ込みます。
貼り合わせる板をあわせて、重さとバランスを確認。
ほぼ想定通りなので、エボキシパテでオモリを固定。
貼り合わせる側の剣尾や柄の板は、オモリのふくらみに合わせて削っておきます。
ボンドで貼り合わせて一晩圧着。
(3)整形作業
ここからが長ーい整形作業。長ーいので詳細は割愛。
まずジグソーで剣格と剣尾の形をとってから、ノミと切り出しナイフで整形していきます。はめ込んだオモリに注意しながら削り込みます。
バランスはこのへんです。
(4)完成
剣先は少しテーパードにし、煮亜麻仁油でオイルフィニッシュ。重さは1200g弱。