双頭槍(高式八卦掌)の槍先の取付|木工作業記録

知人の依頼で、白蠟棍に槍先を取り付けました。その作業記録です。
高式八卦掌で使う、双頭槍です。

<白蠟棍>
長さ180cm、太さは一端が30mm、反対側は32mmと若干差があります。
<槍先>
三角錐の形をした独特の槍。長さ30cm (これが二つ)

1)白蝋棍は完成サイズ160cmにします。
180cmから10cm切り落とし、両端5cmを槍先に埋めるようにします。

2)白蝋棍の両端の成形
槍先を取付けるために、両端を円錐形に成形します。ノミで慎重に削っていきます。

一部削りすぎてしまったので、エポキシ樹脂のパテで修正。

振ると音が鳴るようにするため、槍先の中にベアリングボールを入れます。
そのための空間を保つよう成形。

3)棍と槍先が一直線になっているのを確認。
また、嵌めてみてゆるみ、がたつきがないよう調整します。
ベアリングボールの鳴りも確認します。

4)ネジ止め
槍先の三角錐の向きが両端一緒になるようにマーキングしておきます。
その位置で、ネジ穴の位置を墨付けします。
ドリルドライバーで慎重に下穴をあけます(ネジ長の3分の2の深さ)。
太さ3mm、長さ20mmと10mmの2本のネジで止めます。

ネジ穴の位置が一直線上になっているため、長いネジを2本打つと干渉してしまうので、長さの異なるネジを少し向きをずらして打ちます。
ネジ止めは今回手回しドライバーで慎重に締めます。

完成。全部で1962gのどっしりとした槍です。