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くらし 漫筆

生活再考 ~ 格安サービスを利用するなら手間と思考は惜しむべからず

2013-10-28

『暮しの手帖』という雑誌はとても良い雑誌だと思います。みんな暮らしの参考にしたらよいと思います。
(そしたらたぶん、『人生がときめく片づけの魔法』なんて読む必要はありませんね。)
2014年春には消費税も上がるらしいし、アベノミクスでなにが良くなるわけもなく、先行きは不安だらけなので、これからは無駄な出費削減のためにも地球環境のためにも、『暮しの手帖』を見倣ってじゃないけれど(?)、なるべく下手な買い物はせず、良いものを必要十分なだけ揃えてすっきりと、長く大切に使うようにしましょう。自作もよいですね。

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旅行の話をします。旅は面倒で好きではないけれど、いざ行くとなると「絶対値での安さ」と「動きやすさ」を求めるので、催行旅行ではなく自然と個人手配になります。
ちょっと前、7年前とか10年前は格安航空券を扱ってる会社に電話するなり出向いて、格安券を取得。
もちろんそれなりの制約はありますが、それを承知の上で組み立てます。
ところで2013年10月、エアーアジア・ジャパンが就航を終えました。今度はバニラエアーに変わって全日空主導で12月からやるそうですが。
2008年にエアーアジアができて良かったと思いました。エアーアジア・ジャパンは結局利用する機会はなかったけれど、残念です。完全な全日空傘下のバニラだと、料金もなにも面白くともなんともないでしょう。

なんでもエアーアジア・ジャパン、WEB画面がわかりづらいとか手配から搭乗まで結構大変、運行も遅れるなど不人気だったらしいですが(でも一番の難点は「成田」ではないかと個人的には思ってますが)、普段高級サービスに縁のない私には便利でよいのです。マレーシアに行きやすくなりました。
料金が安い分(コストがかかっていない分)サービスが多少劣る(つまり消費者が自分でやることが多い)のは当然。システム投資額も多分必要最小限なので、日本人が慣れている「至れり尽くせり」なWEB画面ではなかったのでしょう。でもそれに文句を言うレベルの人は、別なエアーを使うなりそれなりの料金を払ってエージェントに頼めばいいだけです。

ネット上には、LCCや格安のホテル予約サイトでの契約トラブルなどの話がたくさんあります。取消料が予想外にかかったとか、予約画面を進めていったら思ったより高くなって「これでは詐欺だ」とか。私は「阿呆か」と思いますが。
LCCや格安ホテルサイトは、日本に比べればWEBの予約システムも少々雑かもしれませんが(あくまで比較論で)、システムも人件費も下げているから低価格で販売できるというのがメリットなのだから、そこは理解と「ある種の覚悟」(覚悟が必要なのは日本人だけだろうが)の上? で使うべきでしょう。また自分でヘルプ画面や注意事項やFAQをよく読んでやるべし(これはなにも格安サイトに限った話ではないけれど)。そんなことがわからないくらい日本の消費者はぬるま湯に浸かってるんでしょうね。
それに格安会社は薄利多売なわけで(旅行業は全般的にそうですが)、つかまえた旅客を確実に乗せる(泊める)ために、キャンセル条件が厳しいのもやむなし。あらかじめ自分でキャンセル条件などをちゃんと確認してからやればいいだけのこと。

ちなみに取消料というのは、日本の大手旅行会社も含めて、元来よく揉める要素なのです。だから大手もシステム化するときには、パンフレットやWEBにわかりやすく取消料を表示するためにどうしたらよいか腐心するのです。

というわけで、こうした格安サービスが理解できず「詐欺みたい」と感じるような人なら、消費税も含めた高ーーいお金を出して(安心料・サービス料も含められていると思って)日本のサービスを使えばいいでしょう。
自分で旅程を組んで、情報を吟味し、自分で判断したり相手と交渉したりするような姿勢でないと難しいし、これは本来どんな物事に対しても必要なことでしょう。
でもなんだか日本のサービスは最初から至れり尽くせり的で、買う方、利用する方があまり考えなくてもいいようになりすぎているところがあってそれに慣れてしまってある種甘えている? 人が多いと感じます。
日本の当たり前品質が高すぎる、というか日本独特なので、もしもTPPが出来て外国(ちゅうかアメリカね)のサービスがどどっと入ってきたときに、混乱したりしないよう、リテラシーが必要かも。それとも今のうちにTPPに反対しておくべきでしょうね。

でも消費税あがるし、日本はますます住みにくくなってるのでこういう格安サービスをうまく使いこなして便利よく暮らしたいものです。

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