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健康 漫筆

四十肩/五十肩の治療にはぜひ操体の考え方も取り入れて。

2014-04-08

◆ 私の肩の痛み・・・

私の肩は30代半ばごろから痛み出しました(「故障と治療について ~ 私的記録と治療に対する見解」)。四十肩、五十肩と年代をつけた名前で呼ばれますがこれ症状は同じで、年代も二十代、三十代から起こり得るのは周知のとおり。
私の肩は2006年(36歳)頃には痛み出していて、丁度その時また腰が痛かったので、近所のカイロプラクティックでまとめて治療したことがあります。
その後肩は時々思い出したように痛みます。普段はじくじくした痛み。バドミントンをやった後に急な激痛で腕が上がらなくなったり、昨年には前触れもなく、着替えも不憫するほどの激痛に襲われたり。
しかしこれも最近、操体と運動のおかげか、大分落ち着いている感じです。

◆ 肩の痛みにはなにが有効か?

四十肩/五十肩は最近も『ためしてガッテン―「長引く肩の痛みに喝! 五十肩&コリ一挙撃滅」(2014年02月05日放送)』でも取り上げられていました。ですが番組では、肩甲骨には言及していますが、足先から体全体のバランスについてまでは触れられていません。本当はこれも大事だと思うのですが。まあテレビなんてこんなもん。
拙稿「故障と治療について ~ 私的記録と治療に対する見解」でも書きましたが、体はすべて連動しているので、局部的にどうにかしたところで駄目な場合があります。
肩に着目すれば、これはとくに股関節と連動しています。股関節を考えると当然足指、膝、骨盤のバランスも考えなければいけません。これらすべてのバランスを整えることで肩、そして首なども整っていきます。
そういう意味で、操体が有効なのは間違いないと思います(概略については「健康バランス -操体のススメ-」に)。

肩の痛みに対して操体の運動で有効だったのは、以下二つです。

(1)足指を開く、ほぐす
足指を、前後左右、手でぐにょぐにょ動かしてほぐしていきます。
足指の間に、手の親指を除く四本の指が同時に入るくらいになるとよい、とのことですが、私の足指は堅くて、手指を入れるなど痛くてとんでもないことでした。けれど、風呂に浸かってるときなど毎日ちょこちょこ足指をほぐすようにしていくと、だんだん手指が入るようになります。
すると膝、股関節、腰、肩にまで影響が出てくるのがわかります。立ち方まで変わってくる感じです。
(2)踵伸ばし運動
夜寝る前に布団に入ったらやるとよいです。寝起きにも有効だそうです。
仰向けのまま、片足ずつ順に、踵を押し出すようにして伸ばします。やりやすいほうの足を数回。これも膝、腰(骨盤)、肩にまでバランスを整える効果があります。

ほぼ毎日やったのはこの二つ。中国武術をやるようになってからは、「操体の基本運動」と呼ばれる運動も含めた運動は武術の練習のなかでこなしているので、操体として意識してやったのは上記二つです。
これで肩の痛みは落ち着いて、おまけに膝、股関節、腰も安定しているように思います。
ただ、肩は複雑で、動かすとまだごりごり音がするのがわかる状態で、なんだかまだ爆弾を抱えている感じはします。ですが、以前は「この動きをやると間違いなく痛くなる」というような武術の動きが痛みなくできるようになっていることから、かなり改善しているのだろうとは思います。
体が痛い方は是非お試しを。

◆ 症状の緩和、進行防止にも

すでに腱板断裂とか、膝の軟骨がすり減ってしまった、という状態になってしまっていたらそれは外科処置を受ける必要はあります。すり減った軟骨は戻ってこないでしょうし、断裂にまでいかなくとともすり減った肩の腱板もなかなか戻には戻らないかもしれません。
けれど操体の運動で、それ以上症状を進行させないようにはできます。バランスが崩れたため骨と腱板が擦れる状態になっているわけですから、操体でこのバランスを直すことで、これ以上擦り減るのを防ぐことはできるわけです。
それには足先から整えることが大事です。もし足腰に異常がなければ上体だけのバランスの問題かもしれないので、その場合は上体だけでもいいのかもしれません。
ですが、おそらく現代人の生活状態からして(例えば座りっぱなしとか立ちっぱなしなど)たいていの人は足から歪んでいると思います(歩き方とか立ち方を見てもなんとなくわかります)。
だから一応、足からやりましょう。

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痛いのは嫌ですね。痛くない生活をしましょう。

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