各地の有名な仏像の写真を撮ることは、通常はほとんどできません。
もっとも、仏さまは写真に撮るというよりは、対面して拝みながらその雰囲気、人格と言うか仏格(という言葉があるかは定かではないですが)、そうしたものを感じ、仏さまを自心に取り込んでいくことが大事ということなのでして、まずはそれを感得、観じるよう努めるわけですが、写真撮影者としてはさまざまな仏さまの意匠を美的側面から可能なら撮影したいと思うところでもあります。
そういうわけで、撮影が可能なものをちょっとだけ載せた次第です。
ご存知の通り、釈尊は悟りを開いてから各地で説法を行い、そのお話の中にさまざまな仏さまが登場するわけですが、それを後世の人たちが像として形にしたのが仏像です。そもそも仏教って、(キリスト教の愛とはまたすこし違って)慈悲の心で多様性を重んじ自分も他者も認め合う、というような心持だと思うのですが、最近の日本の宗教"団体"はもとより、個人も社会もこの"多様性を認める"という心持がないような気がしてなりません。