脳の核、と言ってますが骨もある種の核です。
そのなかでは血液が作られ、体躯を維持し、全身のバランスを整える中心となるものです。
操体でもこの骨格調整が大事に考えられていると思いますが、骨のつくり、バランスが崩れるといろいろな不調が起こります。ストレスももちろん関係します。
そんな骨ですが、なかなか実物を見る機会はありません。
2009年12月に東京大学総合研究博物館で行われた『命の認識』という博覧はなかなか興味深いものでした。写真のように無言の骨が一面に展示され、象のホルマリン漬けや動物の解剖実演なども行われておりました。
解剖実演では、熊の足を解剖しながら骨や腱の動きを実際に見ることができます。
人間も動物も脳の核を以て考えたり感じたりこうしてなにかを書いたりするわけですが、それもこれもその基本は骨、骨につく筋、筋肉、それらに支持される内臓、脳、etc、これらが絶妙なバランスで機能していることなわけです。無言の骨を見ながら自分が何でできているのか考えさせられました。