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スキー/スケートと、雪道での歩き方と、程派八卦掌の歩法の要訣は共通する。-みんな体に良い!

2014-02-06

関東でもたまに大雪(!?)が降ります。すると、必ず滑って転んで怪我をする人が出てきます。
ソチ・オリンピックが始まっていて、とくにスキー競技は見てしまいます。最近二十何年ぶりにまたスキーをやりだしたのですが、スキーは良いです。
はてさて、雪道で滑らないように歩くコツ、スキーやスケートで滑るときのポイント、これらと、程派八卦掌で練習する歩き方には随分共通点があります。

◆ 雪道で転ばないためには?

しかして、雪道で転ばずに歩くために大切なのは、頭を上下させずに足裏全体を平らに降ろして雪面を捉えることです。
雪国で育った私が程派八卦掌(チャン・ツィイーもやっていた)の走圏の練習を始めて思ったのが、「これは雪道(というかどちらかというと凍結路面)で転ばないための歩き方と同じだ」ということです。踵から降ろすでもなく、爪先立ちで歩くのでなく、平らに上げて平らに降ろすが、ずるずる引きずるようなことはしない。東京あたりで雪が降ると滑るのを怖がってつま先でちょこちょこ歩く人を見かけますがこれが一番不安定になり転びやすい。気を付けましょう。
モデルウォークなんてもってのほかです(それに体にも良くない)。

◆ スキーやスケートと、程派八卦掌の共通点

ところで、スキーやスケートは一般的には「滑る」といいますが、動作が止まっているときには確かに滑っていますが、動作が行われているときはもちろん滑ったりしません。
ボーゲンでもウェーデルンでも、エッジングで雪面を制御し、とくに急なコブ斜面では滑るというよりむしろ「止まるように」エッジングする感じです。クロスカントリーはスキーで「歩く/走る」わけです。
ホッケー、フィギュア、スピードは同じスケートでもそれぞれ競技の特性として靴や刃の形、滑り方に多少の違いはありますが、スケーティングの基本はまあ同じです。前進後進のときの蹴りだし、ホッケーでの急な方向転換や小回り、スピードスケートのコーナリング、フィギュアのジャンプなどなど動作が起こる時には滑っていません。刃で氷を捉えて上下左右への自在な動きを作り出します。ホッケーでの走るような動き、フィギュアのステップなどは明らかに「滑る」とは違う動きです。滑ってはいけないのです。
一方、動作が止まっているときは確かに滑っています。
スキーは坂の上なのでなにもしなければ重力で坂下に落ちていきます。スケートは氷の上なので、動作と動作の合間=動作が行われていないときは慣性の法則で滑っていく(流れていく)という状態になるわけです。

また、膝や股関節、腰や全身の使い方もよく似ています。スキーをやると私なんぞは背中など上半身も筋肉痛になりますが、スキーでの体の捻りと程派八卦掌の捻りはよく似ていますし、内転筋の引き締め方、足裏の内側荷重(湧泉穴)、頭を上下させない動き方などなどよく似ています。操体でも言われているように普段立ったり歩くときに足裏の湧泉穴のラインに荷重するように意識すると体が安定しますが、スキーやスケートでのエッジング操作も湧泉穴のラインに乗ってやります。みんな同じです。
ただスキーやスケートは、通常の人間の力では出しえないスピードや重力がかかるのでそれを制御するために前傾(正確には膝を前に落としていく)姿勢になったりしますが、これは歩く動作には必要ない姿勢です。

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そんなわけで、スキーやスケートは手軽にはできませんし、下手なジョギングやランニングは体を壊しますが、程派八卦掌で歩くことは無理のない鍛錬にもなるし、体のバランス調整にもなります。
すぐに始められるので興味ある方はどうぞ。

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