本堂には九体の阿弥陀如来。このお寺が別名九体寺と呼ばれるように、この阿弥陀様は有名です。そして私の気を引いたのは、阿弥陀様とならんで右端におわします不動明王像です。矜羯羅童子、制多迦童子もそばに控え、3体ともすばらしい像でした。
大日如来、吉祥天は秘仏でこの時は見られませんでした。
本堂を出て池の周りの猫とまた戯れ。白黒の人懐っこいのが一人いまして、随分と仲良くなりました。
さて浄瑠璃寺を出て、バスを待つという手もありますが、待ち時間と乗車時間を考えると時間的には大して変わらんというわけで、岩船寺まで歩きます。途中、石仏がいくつかありますのでそれらを拝みながら進み、岩船寺までのんびり30分くらいです。
岩船寺は小さなお寺ですが本堂には3メートルの阿弥陀如来。お寺の方が簡単に解説してくれまして、なんとこの阿弥陀如来は欅の一本造りで、感嘆です。その脇には四天王、これらもなかなかでしばし眺めます。
本堂の阿弥陀如来様の裏側の通路のほうにまわると、小さいですがとても素敵な普賢菩薩様が象に乗っております。その続きで十二神将、十一面観音と並んでいます。どれも小ぶりですが素敵ですな。
岩船寺を出て、バスで浄瑠璃寺に戻り、ここでバスを乗り換えます。乗り換えついでにご飯を食べていると、雨がぽつぽつ。バスに乗り、近鉄奈良に戻ると大雨。
さて、6日目で目的のお寺をだいたい周りきりまして、大雨だし散歩もできないので、せっかくなので興福寺の宝物館に入ります。興福寺は超有名なので説明しませんが、二十八部衆の迦楼羅が良いです。鋭く目が合い、なにか起こるかと思いましたが、残念ながらまだ何も起こっていません。
東金堂に入りまして四天王です。やはり立派です。南円堂の運慶の作といわれる四天王は東京国立博物館で見ましたが、これはここでは見られず。中金堂は再建が終わり、足場を外しているところでした。
大雨がやまず、やむなく濡れながら宿に向かいます。この日は奈良の最後の夜で、江戸三に泊まります。