┃監督: トニー・ガトリフ
┃TITLE: Latcho Drom(ラッチョ・ドローム)
タラフ・ドゥ・ハイドゥークスも出演している映画、ラッチョ・ドローム。
北インドから中東、東欧を経てスペインまで広がったジプシーの足取りというか歴史を追う形の映画。
ですが、明確な主演というか出演者はなく、セリフもほとんどなく、インタビューでもなく、ただずっと「音」を追いかけていくように場面が流れていきます。
これをじーっと観ていると、インド音楽がどんなふうにジプシー音楽に変遷していったのかがよくわかります。
わかるといっても言葉の説明ではなくて、音を聴いてです。音と、それを奏でる人々や、音を取り入れて踊る人々を追っていくことで見えてきます。そんな映画です。
(文中敬称略)