地下鉄構内を舞台にした英国のホラー映画『0:34』はなにかと想像が膨らんで面白かったです。地下というのはそんなふうにいろいろな想像が湧いてきます。
暗いことに加え、閉鎖的だからだと思います。明るい日中の太陽の下よりも、暗くて狭いところのほうが考え事をするにはいいのです。東京の地下はそれこそ網の目で、どこにどんな謎の空間があるかわかったもんじゃありません。地下道や地下の階段を歩いていると、どこにつながっているのかと不思議に思うドアや、なぜか一旦下ってすぐまた上がる階段など(そこに別の地下道やパイプがあるなどと言われている)、不思議なものがいっぱいです。
地下鉄に乗った時、最前か最後尾に陣取って窓に額を当てこめかみのあたりを両手でふさぎ、動いていく地下空間をじっと眺めてみてください。何か見えるかもしれません。
地下 ~写真記録~
2013-12-07