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時事 漫筆

いろいろと「おかしい」事象のひとつ -原発をとりまく情況- (2013.10)

2013-09-27

「時事」というカテゴリを設けているもののここに記事が少ないのは、書き出すときりがないし一過性になることもあるのでどうしようか、と迷っているからですが、ともかく共通して言えるのは、

  1. 我々国民・市民・一般人(呼び方はいろいろだが政治家や官僚や経済界とかに動かされる側にいる人たち)が、論理的でコモンセンス=良識にしたがって、まずちゃんと自分で考える。
  2. 一人一人がその考えに基づいて、世の中の動きを注視していくべき。

ということだと思います。
そうしてみたときに、いろいろな事象が「おかしい」と思ったら、投票とかデモとか、ネットなどいろんな形で表していく。小さい動きでもそうしていかないと、みんな丸め込まれてしまうような気がします。
一番基本的で手軽で行使しやすいのが選挙権です。選択肢も狭くて難しいのはわかりますが、やはり最低、投票には行った方がいいと思います。

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で、「おかしい」と思う事象のひとつ、原発をとりまく情況。
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昨年2012年末に民主党末期政権が福島第一原発事故の「収束宣言」を出しましたが、そんなわけはない、とみんな思っていたはず。現状まだ、汚染水が漏れているし、いろいろな問題は残ったままです。

土地を追われたり被ばくした被害者はたくさんいるのに、加害者が誰か裁判でも認定されません。
事故調査委が「人災」としたのにもかかわらずです。
JRで事故が起きて怪我や死者が出れば上層部にも捜査の手が入りますが、東電にはそれがありません。

いまもいろいろな対応が続いていて、誰も何をどうしていいかわからないような状況なのに、「日本の技術は高い」と言って途上国に原発を売り歩く首相の姿を見て、私はひっくりかえってしまいました。破廉恥です。

たとえ技術が高くても、信頼できる人・団体が運用するのでなければ危険です。いまの東電や政府が本当に信頼できるでしょうか。

事故原因も不明瞭で、根本原因もその対処法もわからない状態なのに、なぜ安全基準を見直せるのか。そして各地の原発では再稼働の判断に走っている論理矛盾。

IOC総会のプレゼンで、安部首相が涼しい顔して世界の前で「情況は統制されている」と言ったので私はまたひっくりかえってしまいました。
おかしなことにそれでもIOCはオリンピックを東京に決めました。
東京に決まった瞬間、歓喜する日本人の映像を見てまた私はひっくりかえりました。
この人たち何が嬉しいのかな、と。ひょっとしてサクラ?、と(オリンピックについては別稿いろいろと「おかしい」事象のひとつ -オリンピックの東京開催- (2013.9)で)。

経済論理や、法治国家だから法の手続きに従って原発を動かせ、というようなことを言う人がいます。事故当時の菅首相が浜岡原発停止要請をしましたが、これを独裁だとか法治国家の手続きじゃないと言う人もいます。でも今回の事故はそんなレベルを超えているし、法だって必要があれば修正しないといけません。人の生命に危険が及ぶとなれば手続きを超えてそれを予防する必要もあるでしょう。
事故の確率やどっちに金がかかるとかいう問題ではなくて、人の命や健康、そして財産はやはり大事です。
なんで日本は、ドイツやスイスのような判断ができないのでしょうかね。

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テレビや新聞などの大マスコミしか見ていない視野狭窄の国民でもよく見れば論理矛盾だらけなのがわかるはずなのに、選挙をすれば自民党が勝ってしまい、へんな都知事がものすごい得票数だったりします。一番の難点はここ=国民の意識=だと思います。

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