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時事 漫筆

いろいろと「おかしい」事象のひとつ -オリンピックの東京開催- (2013.9)

2013-10-03

「時事」というカテゴリを設けているもののここに記事が少ないのは、書き出すときりがないし一過性になることもあるのでどうしようか、と迷っているからですが、ともかく共通して言えるのは、

  1. 我々国民・市民・一般人(呼び方はいろいろだが政治家や官僚や経済界とかに動かされる側にいる人たち)が、論理的でコモンセンス=良識にしたがって、まずちゃんと自分で考える。
  2. 一人一人がその考えに基づいて、世の中の動きを注視していくべき。

ということだと思います。
そうしてみたときに、いろいろな事象が「おかしい」と思ったら、投票とかデモとか、ネットなどいろんな形で表していく。小さい動きでもそうしていかないと、みんな丸め込まれてしまうような気がします。
一番基本的で手軽で行使しやすいのが選挙権です。選択肢も狭くて難しいのはわかりますが、やはり最低、投票には行った方がいいと思います。

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で、「おかしい」と思う事象のひとつ、オリンピックの東京開催。
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2013年9月、東京オリンピックが決まりました。スポーツを否定するつもりはないけれど、いまオリンピックを日本/東京でやる必要をまったく感じない私は、喜ぶ日本の人たちを見て疑問符がいっぱい。
でも決まってしまったので、せいぜい無駄のないようにやってほしいですが・・・。
オリンピックで景気浮揚とか、人々の夢とか希望とか、そんなの本当だろうか?
オリンピックの経済効果はあるにしろ一時的(終わるまで)だし、夢とか希望とかいうならオリンピックより先に被災地の復興含めてもっと長期的に、国の行く末をどうするべか、を考えたほうがいいんでは?。

都は開催準備基金4300億などを2006年から積立ていて、それも含め財政計画あるというけれど、なんで、震災で家を追われた福島の人たちに使ってあげようとしないのか。前都知事は震災時の気仙沼での救出劇を「いいドラマだ」と申しておりましたな。火災のなかメールで危急を知らせた人にたいして、それを感知した都が手続きは飛ばして急遽ヘリコプターを派遣して助けてあげた、という逸話で、これを「映画にしないか」となんだか自慢げに(?)話していましたが(https://www.youtube.com/watch?v=fpr4_XVq1uo)。
被災地復興と話は別モノ、と言う人はいるだろうけど、火災の危機にある人を急遽東京からヘリを飛ばして助けるのと同じように、4300億で福島を追われた人たちに「手続きはとばして」家や仕事を用意してあげることもできそうなもんだが。これだっていいドラマになるんでは?

オリンピックで景気浮揚、と聞くとなんだか随分時代錯誤な感じがします。
高度成長期と今ではまったく状況が違うのに、なぜ同じ手法=ハコものやイベントで浮かれさせる昔からの自民党的手法=にしかならないのか。そもそもアベノミクスが「日本を取り戻す」なんて言っている時点で時代錯誤だと思ってますが、結局発想が同じなんですね。
「取り戻す」のでなくて、「組み立てなおす」必要があるんだろうと思いますが、こういう政治を選んでしまった我々国民がアホなんだろうと思うしかないのでしょうか。

蛇足ですがIOCでの招致演説の「おもてなし」のスピーチ映像が話題になったらしいので見てみましたが、なんだこれ? とひっくり返ってしまいました。タイ人は普段からよく手を合わせますが、日本で葬式以外にそんな人はまずいないし、「日本の『超近代的』文化」には二度ひっくり返ってしまいました。・・・この国、社会主義的じゃなくて超近代的なんだ、知らなかったわ。ずっと社会主義的だと思ってたんだが、いつから「超近代的」になったのやら・・・。

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テレビや新聞などの大マスコミしか見ていない視野狭窄の国民でもよく見れば論理矛盾だらけなのがわかるはずなのに、選挙をすれば自民党が勝ってしまい、へんな都知事がものすごい得票数だったりします。
一番の難点はここ=国民の意識=だと思います。

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