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古くても新しくてもいい音楽

【0036】塩高和之 ~ 斬新なる琵琶奏者

2014-06-11

∥ARTIST:  塩高和之
∥ALBUM TITLE: 沙羅双樹

邦楽です。琵琶は一般にも知られている楽器ですが、実際にその音を聴くことは、意外に少ないのではないかと思います。私も世界の音楽をいろいろ聴いていながら、琵琶の演奏をじっくり聞いたことはありませんでした。
今回取り上げた塩高和之の詳しいプロファイルはこちらを見ていただきたいのですが、「伝統的な古典曲だけでなく新作にも積極的に取り組み、分野を超えて作曲・演奏活動を展開。」とあるとおり、作品も幅広いです。

【0008】鬼怒無月 ~ 日本で最高峰のギタリストで、「素晴らしい演奏家、音楽家はだいたい、ジャンルを超えています。もちろん、ロック一筋、演歌一筋、のようにその道ですごい音楽家もたくさんいてそれはもちろん素晴らしいのですが、もうひとつの素晴らしさの形は、様々な音楽を取り込んでその人の音を創ってしまうことです。」と書きましたが、この点でも塩高和之は素晴らしい演奏家です。もともとギタリストであり、ジャズ演奏家とのセッションなどをこなしてきた人ですが、今は琵琶、邦楽一筋のようです。

ところで琵琶といえば平家物語、というわけですが、もともと古典に弱く平家物語も読んだことがない私はいくら聴いてもいまだに唄い言葉(古語)が頭に入ってきません(笑)。外国語を聴いているのとほぼ同じ状態なわけですね。だから物語世界を正確に理解していませんが、琵琶の音色だけでもその世界に浸れる気がします。
平家琵琶以外にも、琵琶の曲想はいろいろあります。楽琵琶、盲僧琵琶、薩摩琵琶、筑前琵琶などなど。
毎月一回、阿佐ヶ谷で開かれている「琵琶樂人倶楽部」では、これらいろいろな琵琶の音色と、代表の古澤錦城、塩高和之両氏の詳しい解説を聴くことができます。気軽な場所ですので、ぜひ一度お試しを。

(文中敬称略)

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