┃監督: マイケル・ムーア
┃TITLE: キャピタリズム【capitalism】~マネーは踊る
大雑把にいうと、日本で行われている「アベノミクス」とやらの経済政策のからくりも、この映画で明かされていることとよく似ていると思います。というか、アメリカの許可を得て金融緩和し、アメリカ下請けのような政策を取るのが自民党なので、それも当然かもしれません。そのほか、ごく普通の一般的な人たちのための政策はなくて、一部の人たちのための政治になっているのは日本でもアメリカでも同様のようです。
資本主義が良いか悪いか、という以前の問題かもしれません。
一昔前は軍産複合体でしたが、現在はアメリカに本社のある無国籍企業と金融業界になった、というだけの話といえばそれまでです。
でもそういう事態がわかったとしても一般市民は相手が大きすぎて太刀打ちできません。ムーア監督が一人で「市民逮捕する」と叫んでも警備員につまみ出されるだけです。だからみんなが情況を理解して、大勢で束になってかかるしかないと思うのです。
(文中敬称略)