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映像のお話

No.0011┃映画:オープン・ウォーター(Open Water) ~最も怖かった映画のひとつ

2015-03-25

┃監督: クリス・ケンティス
┃TITLE: オープン・ウォーター(Open Water)

所謂「ホラー映画」はあまり観ません。たまに面白いものはありますが、ほとんどはその仕掛けやからくりを考えてしまって、純粋に「怖い思い」は出来ないものが多いし、ただ血や内臓が出るだけだと笑ってしまいます。
でもゾンビ映画はわりと好きなのですが、これはもう「恐怖」というより考える材料として観ていることが多いのです。
でも、なかには「本当に怖いと思った」映画があります。No10稿から四回にわたって、怖かった映画について書きます。最も怖かった映画の二つ目が、『オープン・ウォーター』。

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最も怖かった映画の二つ目(観た順序は関係なく書いていますが)が、『オープン・ウォーター』。
これも「ホラー映画」として宣伝され、「恐怖」というコピーも多々使われていましたが、それは主に鮫に襲われる恐怖を言っているようでしたが、この映画の怖さは鮫なんかより、「足がつかない」「陸地が見えない」「船が見えても船からは見つけられない」というような、フワフワ流されてどこにもいけない、救助の当てもなく先のない茫漠とした不安感です。仮に鮫が出てこなくても、この不安感だけで十分怖いのです、私には。
さらにその結末は、「やはりそうなるしかないのか…」と思わされるようなもので、人生に「希望」なんていうのはやはり存在しないのか、とまで思い至ってしまうような閉塞感。息のできない水の中…。もうダメです。

※ちなみにこの映画のちに続編が作られますが、そちらはもう楽しめませんでした…。

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