山上盆地の高野山、開創1200年ということですが、初めて訪れたわけでして。
標高約900メートルの盆地に壇上伽藍や多くのお寺が集まり、僧侶含め3000人以上が暮らす町とはどんなところか、と想像がなかなかつかないまま、森の中を走る南海鉄道に揺られ、30度近くの斜度のケーブルカーに乗り、山上に降り立ったわけです。
スキーをやるので、山のうえの状態というのはなんとなくイメージはあるのですが、標高900メートルの場所に"町がある"ということ、そしてそれがすべて(といっていいほど)、世界遺産になっている真言密教の聖地である、ということに、まずはぼんやりしてしまいます(それを言うとクスコやマチュピチュなんかはもっと高いところにあるわけですが)。
昨今の奇妙な宗教団体とは違い、人種や宗教に関係ない寛大さがあるのがこの地、この宗教思想(流派や団体ではなく)の特徴かと思われます。
金剛三昧院の宿坊に泊まりならが初回で非常な短期滞在ゆえ、数珠づくりや阿字観、写経をまず一通り、そして壇上伽藍はもちろん奥の院や寺院を一渡り参拝したのみですが、また時間をとってじっくりと滞在したいと思う場所です。