日本の大手メディアはほんとに駄目でこんなの見てたら馬鹿になる、と随分前から思っていたので、個人的には、2000年に新聞購読をやめ(少ない給料からこんなもんにお金かけられないし)、テレビはそれよりもっと前から見ていない(というか独身時代はテレビ持っていなかった)くらいなので、ほんとはもうどうでもいいのだが、周囲を見渡すと、アベスガ御用度合いも酷い大手メディアの影響はまだ大きくて、この国の頭イカれ具合に相当加担しているので、一応まあちょっと触れておくと。。。
一例として、毎日新聞の2021/4/20の世論調査だそうな。
設問の仕方もおかしいし、回答からみえる一般国民の意識もハチャメチャである。
このなかに、
「福島第一原発の処理水を海に放出する方針を決めました。どう思いますか?」
という質問もあって、54%もの人が「仕方ない」と答えている。頭クラクラしてくるが、AERAにこんな記事があった。
テレビタレントによる記事で、例えば「風評をおさえるべき」などなど、全体的にはもう政府と東電による世論操作の手先?? としか思えないような内容だが、簡単に世論は影響されちゃうんだろうな、いまだに。
ちなみにこのタレント氏、最近は小池都知事のコロナ対策を批判して都に抗議されたらしい。
原発(=東電=TVの大スポンサー)には盾突かないが、小池都知事には噛みつくなんて、テレビタレントらしい"踊らされ方"のようにも見えるが、実際はどうなんだか。
誰がみたって、原発事故やその汚染水の問題は風評被害ではなく「政府と東電による実害」である。
だから、政府が「風評をおさえるべき」などと言うのは頓珍漢で、問題を矮小化しようとする意図がある。
それにのっかる上記のようなタレント発言は、(本人が意図してるかどうかはわからんが)結果的には政府と東電の情報操作に乗っけられてる可能性があり、意見の多様性とかいう話で片づけられない危険性がある。
このタレント氏の記事や発言内容自体は薄っぺらでどうでもいいレベルではあるが、踊らされてるにしろ、タレントの発言の影響力も結構危険である。簡単に影響される世論も困りものだが。
で、テレビに出まくったタレントや政治家やコメンテーターやらが、中身はカラでも詭弁でもフェイクでも珍妙な標語を掲げてやってるフリしてるだけでも、なぜか一般国民の人気につながるような例が、この中日新聞の記事のようなことになってるようで。。頭クラクラ。
1位・織田信長は冗談かもしれないが、2位・橋下 元大阪府知事、3位・吉村大阪府知事なんて、阿呆か、というしかない。それとも、菅官邸とアメリカの意を受けた日本維新の会宣伝かも、と勘ぐってしまう。。
こうした大手メディアの影響は大きいのかもしれないけど、気をつければ真っ当な情報も得られる日本で一般国民の情報リテラシーがこの状態では、もう滅びるしかないわな。
という具合で、Yahooのポータルなんかに集められて載ってくる大手メディアのニュースをちょっと見るだけでも愚昧なニュースが溢れていることがわかるわけで、ほんとにこの国のイカれ具合がわかる。頭クラクラ。
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中国や北朝鮮と同様日本のテレビ・大新聞は政府や企業の利権の一環で、もはや御用メディアでしかない。
中国や北朝鮮は体制側が意図してそうしているが、日本はメディアも一般国民も自主的に体制に従ってる側面もあるので余計たちが悪い(だから政府が新型コロナ無策でも、みんな黙って言われたとおり自粛し、マスクつけて歩いている)。
けれど一方で、日本は幸い中国や北朝鮮ほどネットが制限されているわけでもなく、その気になれば真っ当な情報を得られる環境はまだ残っている。国内にも(少ないが)良質なニュースはあるし、雑誌や地方紙にはいい記事もあり、外国メディアの記事も見ることができる。
たとえば、原発の処理水放出に関する、先ほどのAERAのタレント記事と、以下のニュース番組を比べてみてほしい。どっちがマトモ(論理的、科学的、合理的、人や環境に優しい意見、etc)か。
このニュースに出てくる大島堅一龍谷大学教授が代表である「原子力市民委員会」のサイトにも有用な情報がある。
その気になれば、一次情報に直截あたったり、真っ当な情報を得られる環境はまだ残っている。
(文中敬称略)