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時事 漫筆

いろいろと「おかしい」事象のひとつ -マイナンバーはほんとうにだいじょうぶなのか!? - (2015.05)

2015-05-22

「時事」というカテゴリを設けているもののここに記事が少ないのは、書き出すときりがないし一過性になることもあるのでどうしようか、と迷っているからですが、ともかく共通して言えるのは、

  1. 我々国民・市民・一般人(呼び方はいろいろだが政治家や官僚や経済界とかに動かされる側にいる人たち)が、論理的でコモンセンス=良識(「常識」ではないですよ)にしたがって、まずちゃんと自分で考える。
  2. おかしなことをおかしなことだ、と気づけるようにするべき
  3. 一人一人がその考えに基づいて、世の中の動きを注視していくべき。


ということだと思います。
そうしてみたときに、いろいろな事象が「おかしい」と思ったら(現状は「おかしい」と気づけない、あるいは無関心なのが相当問題なのだが)、投票とかデモとか、ネットなどいろんな形で表していく。小さい動きでもそうしていかないと、みんな丸め込まれてしまうような気がします。
一番基本的で手軽で行使しやすいのが選挙権です。選択肢も狭くて難しいのはわかりますが、やはり最低、投票には行った方がいいと思います。

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で、2016年1月から運用開始されてしまうというマイナンバー制度。
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そもそも信用ならない政府や官僚組織がやることを、そのまま信用できるわけがないのですが、どうもこの国は政府や役所のやることはまあ大丈夫、と思ってしまうところがまだ多々あるようで困ります。
「政府広報オンライン」のページ
http://www.gov-online.go.jp/tokusyu/mynumber/point/
を見ても、メリットは感じられません。「公平・公正な社会の実現」のためだと言われても、私にはなんだかおかしいと感じられます。まず公平・公正な社会があってはじめて、こうした制度を信用して使えるのだと思います。情報公開も不十分で、マスコミ報道も権力寄り、よって政治家や政府や役所が何をしているのかとても不透明なこの国の政策が本当に信用できましょうか。
こんな薄っぺらい広報を読んだだけでも、「変だな?」と思えるはずです。

このマイナンバー制度も、諸外国の社会保障制度と違って、国民統制と企業利益(と役所の利権)が目的か、としか思えないほうに向かっています。
例えば、
「病歴やクスリもダダ漏れ…「マイナンバー制度」恐怖の未来(2015年5月15日日刊ゲンダイ)」

「全国民必読 国税が笑っている ついに「マイナンバー制度」がスタート この10月からあなたの「収入と資産」は丸見えです―「銀行口座」はもちろん、不動産、株、債券……もう隠すことは一切できません2015年03月23日(月) 週刊現代」
など、やはりそうなりえますか、と困ってしまうような危惧はたくさんあるのです。

でももちろん、こんなのは大新聞やテレビではちゃんと報道されないので、各個人がいろいろな情報を拾い集めて、疑ったり検討して考えていかなければなりません。

マイナンバーが検討され始めた以前より、スウェーデンの例がよく取り上げられます。
例えば、
「社会変革の起爆剤になり得るマイナンバー制 スウェーデンの事例を虚心坦懐に学ぶべき」
とか。
でもスウェーデンって、個人情報と公的情報の区別や考え方がきちんとしており、また政治家などの"公人"はその収入などの情報も含めてきちんと情報公開されているなどにより、比較的政治に対して国民の信頼がある国だという印象です。日本とは比較になりません。でももしマイナンバー制度をやるならばまずこのくらいの信頼関係が構築されたうえでのことだと私は考えます。
マイナンバー制度によって社会が公正になるのではありません。

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