私は、憲法9条を保持し、その理念を実現するのは大いに賛成です。そしてそれ自体をノーベル平和賞候補に推薦するというのも、発想としてはまあ悪くないと思います(でもノーベル平和賞を受賞することよりも、実質的に平和を目指してほしいけど)。
ノーベル賞の対象は、個人や団体となるため今回の推薦では対象が「日本国民」ということらしいですが、この「日本国民」っていったい何なのでしょうか。
日本国民のなかでも憲法9条に対してはいろいろな意見があるでしょう。
集団的自衛権行使を容認する憲法解釈の変更を閣議決定した安倍内閣、
奇天烈な憲法改"悪"案を披露する自民党、
それにくっついていく"平和主義"のはずの公明党、
今回の推薦のために署名を集めたような9条を保持しようと積極的に行動する人たち、
自民党や公明党以外に投票する人たち、
無関心や諦めからか選挙には行かず、それゆえに結果的に自民党を勝たせてしまっている人たち、
などなど、みんな日本国民です。
「憲法9条を保持してきた日本国民」っていったい何なのでしょうか?
なんとも複雑です。
いろいろと「おかしい」事象のひとつ -集団的自衛権の行使容認の閣議決定- (2014.07)
投票率が低いのはどういうことか(復習です) ― 実際の投票数等を見てみると? ―
やはり投票には行くべきでしょう。(2014年)~その4~ しつこいけど。。。