┃監督: 郭子健 (デレク・クォック)
┃TITLE: 燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘(原題:『打擂台』)
カンフー映画は大好きです。香港アクション映画大好きです。
香港映画もインド映画同様、映画は娯楽=楽しいもの、であることを大前提に作られている気がします(もちろんそれだけではないけれど)。
邦題の「じじいドラゴン」はちょっと、という気がしないでもないですが、まあ昔から香港映画の邦題は原題とはかけ離れたものが多いのでそれは置くとして、この映画のなにがいいかって、もちろんブルース・リャンです。
といっても70年代後半に物心ついた私が観だしたカンフー映画はやはりジャッキー・チェンで、ブルース・リーは時々というくらい、してこのブルース・リャンは当時は知りませんでした。随分後になって知りますが、ちゃんとは観ていませんでした。『カンフー・ハッスル』のリャンはいまひとつの感がありましたが、この『打擂台』はいけてます。もうあの速い蹴りを見ているだけでいいです。他にも「凄いじじい」の出演者がいますがなぜかこの映画ではブルース・リャンだけが派手に活躍していてなんだか勿体ない。邦題だと他の「じじい」達も暴れまわるのかと想像してましたが。
さて、邦題で「じじい」というとおり、リャンや他の出演者たちももう還暦過ぎの人たちですが、この歳であれだけ動けるのは本当に素晴らしい。映画の中でも「年をとればわかる」というセリフが最後のほうに出てきますが、武術というのはそういうのが滲み出る要素があるのかもしれません。すぐれた武術家は年を取ってなお強くなりますし。何かを突きつめるのは大事なんだと思います。