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時事 漫筆

いろいろと「おかしい」事象のひとつ -特定秘密保護法案- (2013.11)

2013-11-10

「時事」というカテゴリを設けているもののここに記事が少ないのは、書き出すときりがないし一過性になることもあるのでどうしようか、と迷っているからですが、ともかく共通して言えるのは、

  1. 我々国民・市民・一般人(呼び方はいろいろだが政治家や官僚や経済界とかに動かされる側にいる人たち)が、論理的でコモンセンス=良識にしたがって、まずちゃんと自分で考える。
  2. 一人一人がその考えに基づいて、世の中の動きを注視していくべき。

ということだと思います。
そうしてみたときに、いろいろな事象が「おかしい」と思ったら、投票とかデモとか、ネットなどいろんな形で表していく。小さい動きでもそうしていかないと、みんな丸め込まれてしまうような気がします。
一番基本的で手軽で行使しやすいのが選挙権です。選択肢も狭くて難しいのはわかりますが、やはり最低、投票には行った方がいいと思います。
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で、「おかしい」と思う事象のひとつ、特定秘密保護法案。
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こういう法案がいまの時代に改めて出てくるという状況が、時代錯誤でいかにも自民党的というか、この国はやっぱり統制経済、統制社会、社会主義的なんだな~と思わせられます。政府や官僚の体質はある意味で中国とたいして変わらんのでは? と思ってしまいます。

中国は意図してそういう体制にしているし、80年代に鄧小平が統制経済を成功させた日本を参考にしたのもうなずけます。彼にとって日本は、社会主義をやりながら経済成長するいい手本だったわけです。
同じ統制経済でもシンガポールは多民族国家を円滑に運営するために、国民と合意のうえでルールだらけの統制的な社会からスタートしたふしがあり、国民も当初はこういうやり方を「やむなし」としていたのだと思います(最近は違うのかもしれませんが)。それにシンガポールは人口が少ないので調整しやすいでしょう。

一方で、日本は戦後民主主義、国民主権としたはずなのに、気が付いたら社会主義的になっていて知らず知らずのうちに国民は統制されてしまっている、とくに情報統制(政府の嘘、マスコミの自覚のない自主規制)が酷いような気がしています。この法案に絡んで「知る権利」についての政治家のいろいろな発言がでていますが、政府筋の人たちの発言は国家主義的なものが多いですね。
こういう日本の情況のほうがタチ悪いというか、ある種の恐ろしさを感じます。国民が投票しない、多くが無関心だから一層やられ放題だと思いますが、もうそうなると堕ちていくしかないですね……。

で、法案自体のお話はすでにいろんなところで議論があるので、私が同感、と思うものを紹介するに留めます。

「NYタイムズが「特定秘密保護法は反自由主義的で下品な法」と批判(大貫 康雄)」

「参議院議員山本太郎の街頭演説」:わかりやすい話です(多少大雑把な感じはありますが)。
大雑把だけど、こういうのが、一人一人が関心を持つきっかけなればよいのだろうと思います。

「特定秘密保護法で「知る権利」が守られない理由 」

関連してこんなのも。
「米国に“盗聴”されていた安倍官邸」

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テレビや新聞などの大マスコミしか見ていない視野狭窄の国民でもよく見れば論理矛盾だらけなのがわかるはずなのに、選挙をすれば自民党が勝ってしまい、へんな都知事がものすごい得票数だったりします。
一番の難点はここ=国民の意識=だと思います。

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