なぜ槍を練習しているかと訊かれたら、冗談半分で「ゾンビの脳を正確に狙えるように」と答えています。
実際にはゾンビなんかいないしこの先も発生しないと言われますが(でも私は、人類はゾンビ化ののち、ゆっくりと朽ち果てながら滅亡していくのだろうと半ば本気で思っています)、意識的にせよ無意識にせよ何かの言いなりになってしまう人々はゾンビみたいなもので、そういう意味ではこの国にはゾンビがたくさん、いるような気が、いたします。
ハイチのブードゥー教では、掟を犯した者は薬物と呪術でゾンビにされますが、それは即ち個人としての意思を奪われ、隷属的な状況に置かれるという意味ですね。
ブードゥー教におけるゾンビは、言葉も意思を奪われ、その集団のためにひたすら労働を強いられるということになります。英語の"zombie"の原意もこれに近いのは周知のとおり。
この国は社会主義的、と前に書きましたが、それは特にマスコミの情況や「この国の人々の根深い意識」を指してそう思うわけで、制度的には比較的不正の少ない選挙制度はあるし、デモや表現の自由も一応謳われています。なのに、それを活かせずゾンビみたいな行動で、一部の人たち(官僚はじめ特定の利益団体に属する人たちですね)を利するだけのむなしい仕儀になっているのだろうと思うわけです。
◆ 投票率が低い・・・
投票に行かない人たちのなかに、「もう諦めている」「よい選択肢がない」などという意見があり、これにはひどく同意できます。投票に行かないすべての人たちがゾンビというわけではありません。
いろいろ考えてはいる、情況はわかっているけれど、投票しても変わらない(変えられない)、それ以前によい選択肢がない、だから面倒になる、諦めて自分の生活だけは守る、という発想に、実は私も同意します。
けれど、この情況を変えるためにはやはり大勢が投票するしかないのも確かで、つまるところ今の情況は無限ループみたいなものです。
投票しないから変わらない、どうせ変えられないなら投票なんてしない、しないから変わらない、変わらないから投票しない、・・・・・と。
投票率が低いのはどういうことか(復習です) ― 実際の投票数等を見てみると? ―
アベノミクスの成長戦略「女性の活用」他 ― 実際の数字から見てもやはり変な政策というのがわかります ―
へ続きます。